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長男の中学受験の山あり谷ありをサクッと知りたい方はこちら

中学受験ブログといえば、勉強の進め方やテスト対策が主なテーマだろう。我が家の中学受験は少し違った。勉強だけでなく、発達特性や適応の難しさ、日常的な葛藤にどう向き合うかが中心だった。

長男は非常に高い理解力を持ちながら、その能力をアウトプットに活かすことが苦手だった。4年生の頃は癇癪を繰り返し、机に向かうことができない日々が続いた。通塾も不安定で、何度も退塾を話し合った「死にたい」と口にしたり、幻覚や幻聴を訴えるようになった。病院を受診して薬を試したものの、効果は限定的で、逆に執着が強まるなど新たな問題が生じた。

しかし、最初にかかった発達外来では、まともな発達検査もしてもらえなかった不満に思い、別の大学病院に転院。ようやく発達検査を受けることができ、高いIQがある一方で、能力にばらつきがあり、人間関係を築くのが難しい特性が分かった。自分に対する自分の期待に応えられないことや、他者との関わりに苦しむ姿が見えてきた。これをきっかけに、高IQの子どもが抱える生きづらさについて情報収集を始めたことが、親としての理解を深める助けになった。

ADHDの薬を飲み始めたことで状況が少し改善した。それまで思考に振り回されるような日々だったが、薬の効果で頭の中が整理され、考えをコントロールできるようになった。一気に生活が楽になった。同時に、成績が上昇した。算数の解き方も変わり、複数の考えを同時進行させる混乱したスタイルから、順序立てて解くスタイルに変わった。ノートも、他人に伝わる形でまとめられるようになってきた。

その後、情緒も安定。新5年生の1月から10月までは、途中から学校の不登校はあったものの、通塾に限って言えば比較的「凪」の状態が続いたのだが、10月に再び塾に行けなくなり、退塾。自信のなさや周囲の子どもへの恐怖心が背景にあったのではないかと思う。そしてそのまま6年生に突入。小5までが可愛く思えるほどの混乱が、小6でもまた待っていた。

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