ワーママで男児2人子育て中。アウトドア好きでキャンピングカー乗ってます。さあ三連休。キャンピングカーの本領発揮です。せっかくなのでキャンプに、と思っていましたがグレーゾーン太郎が「行かない」発言。なんと三連休の2日目に女の子と図書館行く約束したのだとか。え? 小4にして家族よりデート優先ですか?
キャンプ出発間際の「行かない」
梅雨がぶり返しているけど、三連休です。キャンプです。例年行先は決まっています。北軽井沢スウィートグラス。押しも押されもせぬ人気キャンプ場で、去年もおととしも、毎年訪れていました。
今回もいつも通り予約し、金曜の夜から出発しようと準備を進めていたところ。出る間際になって渋り始める太郎。あれやこれやと理由をつけて、ソファから動こうとしません。そして最後に口を開きました。「行かなきゃダメ?」
週末、家族での外出に浮かない顔をし始めたのはここ半年くらいの傾向。友達と遊びたい、家でジオラマ製作をしたい――。その都度なるべく希望に添えるよう、出発する時間を調整したり、日帰りにしたり、折り合いをつけてきました。ちなみに太郎は発達グレーゾーンか精神面の不具合を抱えていて、他人と歩調を合わせることが非常に苦手です。
それにしても、完全に「キャンプ行かない」表明は初めてのことです。直前で取りやめるとキャンセル料がかかること、食材等も準備していて親としても行きたい気持ちが強いこと――。太郎も十分に理解しているので、これまでは渋々来てくれることが多かった。でも、今回は無理だと。友達との約束は破れないと、言うのです。
女子と図書館に行くのだという
友達と約束したんだそうです。日曜日の午後に。図書館で会おうと。それはそれで、約束が成立しているんだとしたら素晴らしい話です。2度言いますけど、約束が成立していれば、です。
で、そのお相手が女の子なんだそうです。「ひかり(仮名)と約束したんだよ」って必死な顔で言われたら、どう反応したらよいの? 恋心とか関係ないかもしれないけど。その約束の大事さもわかります。
問題は三連休の2日目であることです。初日か3日目であれば、日程の調整でなんとか両立させることも可能と言えば可能。でもど真ん中はどうしようもない。友達との約束を守りたいのだったら、キャンプには行けません。
押し問答が続きます。親としても、太郎の気持ちをねじ伏せてまで連れ出すというのは本意ではありません。そして一時間の話し合いの結果、父と次郎でキャンプに行き、母と太郎で留守番をするという形に落ち着いたのでした。
友達との約束 3つの問題
太郎の約束には3つの困ったところがあります。
思い込みという可能性
まず一つに、本当に約束が成立しているのか、疑わしい点です。「所詮は」と言ってはいけませんが、小学生の約束です。相手が来ずに待ちぼうけは日常茶飯事。打率は良くて大谷翔平で、友達と会えるのは4回に1回ってところ。今回の約束だって、単なる思い込みという可能性の方が大きいと見ています。
明らかなるダブルブッキング
友達がいないキャンプはもはや魅力がないそうです
それからふたつ目。相手の言った日程で丸呑みし、調整ができない点。太郎の特性と関わりますが、友達と仲良くすることが、100%相手に合わせることになってしまう。「行けない」「できない」が言えないのです。
それが時に彼を追い詰めて癇癪を誘発するのですが、割愛。とにかく今回も「キャンプだ」と知っていながら約束してしまった。確信犯的ダブルブッキングです。
家族の約束はドタキャン
そして三つ目。家族の予定との調整を行わなかった点。もしも友達と約束して、それを優先したいのであれば、親に伝わる形で言わなければなりません。それが言えず、最後にちゃぶ台返しをすることになってしまっている。
学校に行かないのとは訳が違います。太郎が行かないということは、家族全体の計画を狂わせることになる。そして、家族にそこまで迷惑をかけて守りたい約束が、成立しているかからして危うい「友達と図書館に行く」だというのも、なんとも微妙な話です。
「あんまりだ」私も怒った
冷静に書いていますが、私だって怒りました。あなたの「やりたい」はこれまで一生懸命かなえてきて、海も山も川もキャンプもありとあらゆる場所に遊びに行ったと。それがあまりに当たり前で、まるで「朝ごはんいらない」と言うかのように「キャンプ行かない」と言っていいと思っているのだとしたら、あんまりだと。
話しているうちに分かってきたことは、友達との約束が大事だ、ということよりも、家族とのお出かけがもう大事ではないという事実。図書館なんていつでもいけるでしょ? は親の言い分。キャンプなんてもういいでしょ? が太郎の言い分。ある種の成長なのか。彼の精神的な何かのなせる業なのか。
キャンプなんて行かないと決め込んでしまった太郎。もうそうなると、何をしても心は変わりません。無理に行かせると行く先々で不機嫌をまき散らし、かえって全員が疲弊するのも目に見えています。
泣けてきました。ああ、家族で無邪気に遊んでいた幸せな時代はもう強制的に終わりつつあるのだなと。「今回は行かないけど、また行くよ」と太郎はいうのですが、うすうす感づいていた事実を改めて受け止めます。
母と子と 2人残った家にて
でもそういえば前回はバッジ作りませんでした
父(ヒロシ)と次郎が出かけました。私と太郎は残りました。夜10時。もう寝る時間ですが、「朝ごはんでも買っておいて明日はゆっくりしよう」と連れ出します。手をつないでコンビニへ。太郎の好きなサンドイッチを買います。
手をつないで歩く帰り道。もう怒っていない私、ゆっくり過ごせる三連休、太郎の気持ちが落ち着いているのが分かります。普段は自室で寝る太郎ですが、家に2人なので親のベッドで一緒に就寝です。
今回私が太郎に伝えた一番大事なことは、私の最優先事項はキャンプ自体ではなく、どこにあっても子どもが豊かに過ごせることである、ということでした。あなたにとってキャンプが必要なくなったのであれば、無理強いはしないと。
ただ、友達を大事にすると同時に、家族も大事にしなければならないとも言いました。親も聞く耳を持つよう努力するので、伝える努力をしなさいと。態度で示すのではなく、「行きたくないから予定を変えたい」と話し合いの場を持つということです。
めんどくさい脳みそをもって生まれたからには、その特徴を自分でも把握して、周りの人とも折り合いをつけなければいけません。できないことがあるなら、できないなりに工夫すること。それが今後太郎には必要になります。
でも、三連休で母子2人だなんて、これはこれなりに貴重な時間です。最近彼の癇癪の話ばかりですが、今回の件もブログのネタということで昇華させて、あとはゆっくり過ごしたいと思います。(記事中の写真は全部過去のスウィートグラスで)
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