鉛筆折るのは発達障害? 問題が解けず癇癪を起す小学生

白目トモ子(筆者)
マスコミの片隅で息も絶え絶えの記者。週末キャンピングカー住まい。子供との野遊び、中学受験、家計簿、時短収納を記録。自身も中受経験の経験組。

記者でワーママで小4小2男児育ててます。情緒不安定な長男が学校で鉛筆を全部折ってしまったと報告してきました。1本へし折ることはままありましたが、全部は流石に初めてのこと。さらには教科書・ノートもびりびりに。「なんでいつも…」の言葉をぐっとこらえて対応します。子どももしんどい。親も試練です。

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鉛筆全部折ってきた

グレーゾーンなのか精神障害なのか。常にイライラしていて爆発寸前の太郎の話は以前書きました。

そして今度は学校で全部鉛筆を折ってしまったと。翌朝の登校間際に報告されました。聞けば「問題が解けなくてイライラして、気がついたら全部折っていた」とのこと。

先生も周りも気が付いていないはずと弁明していましたが、鉛筆折っていれば気が付くに決まっているし、というか問題はそこじゃない。

「いい加減にしてよ」かろうじて抑えた

客観的に考えれば、たかが鉛筆5本です。家にストックもありますし、新しいのを削って持たせればよい話。でも、なんでだろう。こみ上げてくる怒り。

「なんでいつもそうなの。どうして鉛筆を折るの。問題ができなかったくらいでどうしてそんなに怒るの。もういい加減にして」

なんで、なんで、なんでと頭の中で言葉がこだまします。でも長男が今癇癪を起しているわけではなく、怒られるのではないかと内心びくびくし、それをふざけた口調で胡麻化しているのも分かります。

鉛筆に加え、ノートもびりびりに破いてきました。丁寧な筆跡が痛々しいです

彼の行動はいつも衝動的で短絡的ですが、唯一救いなのは1人で炎上して1人で燃え尽きると言うところ。少なくとも学校では。今回も友達とのトラブルではなく、完全自己完結型の破壊行為でした。

「そうか。大変だったね。そうしたら新しい鉛筆準備しなくちゃね」

かろうじて怒りを抑えることに成功し、落ち着いた声で淡々と、次にすべきことを指示することができました。

育てにくい長男 怒りがちな子育て

長男も長男ですが、私自身、自分が特に子育てで怒りすぎであることは自覚し、怒りを鎮めるための方法についても積極的に記事や本を読んできました。6秒数える、人を責めず事にフォーカスする、「なんで」と言わない、など様々なハウツーも知っています。

でも、育てにくい子の子育てって本当に大変です。大人のやりとりと違って全く言葉が通じない。朝起きてから夜寝るまで常に不機嫌で、親は当たり散らされてサンドバック状態になることもしばしばです。

怒りを6秒抑えても次の6秒、そしてまた6秒と我慢の時間が続き、ついに最後に親もキレる。そんなことの繰り返し。瞬間をやり過ごせば済むようなものではなく、焚きつけられ、煽られ続ける怒り。その怒りをどう逃がせばよいのか。逃げればよいのか。

アンガーマネジメントの本を読むたび、そんなに簡単じゃないんだよなあと、理論と実践の間の距離を感じたものでした。

折れた鉛筆が長男の心に見えた

今回はなぜうまく怒りを収められたのか。改めて考えると、目の前に折れた鉛筆があったからかもしれません。折れた鉛筆が長男の心に見え、それを元に戻してあげなければ、と思った。そして鉛筆は幸い家にたくさんあり、すぐにやってあげることができました。

「新しいのを出そう」

忙しい時間帯でしたが手をとめ、鉛筆を出してきて綺麗に削って名前を書き、筆箱にしまいます。綺麗に筆箱に収まった鉛筆を見ていると、心がすっと落ち着いてくるのが分かります。

整えた筆箱を見せると太郎も安心したようにうなずいて、「ごめん、ありがとう」と一言。反省の言葉も口にしました。

学校へ無事に送り出し1人残されたリビングで、なぜか今回は上手く行ったと、長いため息をついて思いました。最後に結局親が怒り出すいつものパターンではなく、終始冷静に対応することができた。鉛筆を折ったのは困るけど、良い対応ができたので今回はこれで良いのかなと。

癇癪のシーンを分解して対応する

癇癪を起す長男と、その行動と、その行動によって起きた結果。癇癪のシーンをこのつ3つに分解するならば、今回は3つ目の「その行動によって起きた結果=折れた鉛筆」に絞って対処できたので、上手く行ったということなのかなと思います。

長男の立場からみると、鉛筆を折ってしまったことをきちんと親に報告し、怒られずに対応してもらえた。この経験も、怒りに任せて行動してしまう手前の歯止めになれば良いなと。

癇癪爆発は今後もおそらく何度も直面するシーンです。でも次はもしかしたら、これまでより良い対応ができるかもしれない。五里霧中の日々の中、少しだけ脱出の手がかりになるような、そんな手応えを感じた出来事でした。

トモ子

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