小４の精神不調　幻聴と頭の中で響く声

小４長男の精神不調が加速しているように見えます。何もプレッシャーを与えず自宅でゆっくり過ごした３連休。それにも関わらず時々取り乱した長男の姿に、やはり何かがおかしいと感じています。２０２２年７月現在の子どもの様子です。

私には聞こえなかった声

これまでも「ベッドの下から声が聞こえた」と夜に自室から逃げ出してくることはありました。夢を見ていた可能性もあると半信半疑で聞いていましたが、明らかに目の前で何かが「聞こえた」様子を目撃しました。

お昼に何を食べようか相談していた時のこと。太郎が「寿司、いいね」と唐突に発言。それまで「タコライス」の話をしていたので全く脈絡がありません。

もしや、と思い尋ねました。「今、『寿司』って聞こえたの？」。本人はびっくりしたような顔。「聞こえてないの？」と聞き返されました。

私には聞こえていないこと、今はタコライスの話をしていたことを説明します。ふざけているだけなのだと願いつつ。でも太郎が浮かべたのは本当に困惑した表情。そして、改めて言いました。

「上の方から、『寿司にしよう』って声が聞こえた。だから、『寿司、いいね』って思わず言った。でも、本当に聞こえたか、もう忘れてしまった」

思い返せばこれまでも、まったく脈絡なく話題を変えることは往々にありましたが、子どもなのでそんなもんだと思っていました。でもやっぱり、次男と話していると感じる会話のキャッチボール感が、太郎には欠けています。

より正確には、確かにキャッチボールをしていたはずなのに、唐突に太郎だけ異次元に行ってしまうような。そんなことはこれまでも多々ありました。

頭の中で響く罵倒

この連休中にはひどい癇癪もありました。兄弟げんかもない、勉強しなさいのプレッシャーもない、ただゆっくりすごしているだけなのに。「ねえ聞いてよ！」という台詞から、怒りの爆発が始まります。

原因もきっかけもなく自分の中から何かが湧き上がるような怒り。言うなれば噴火。溜まったマグマを発散するかのように私の言葉の揚げ足取りを始めます。

答えないと「無視するな」答えれば「何だよそれ」。困った顔をすると「その顔やめろ」。困ってマスクをすると、怒って消しゴムを投げつけられました。挑発に乗らないように抑えていると、家の中を走り回って頭を掻きむしって泣き出します。

ある程度勢いが収まってきた段階で、膝の上に抱きかかえて「何ともない、何ともない」と言い聞かせます。一体何が起きたのか尋ねると、「言葉が頭の中でいっぱいになるんだ」と教えてくれました。

せっかく穏やかに過ごしているのに、ふとした瞬間に何か嫌なことを思い出してしまう。いったん蓋が外れると、嫌な気持ちと暴力的な言葉で頭の中がいっぱいになってしまうような。

トゥレットの汚言か？

寝る前のリラックスタイム。ゆっくり過ごせるように膝枕で照明を落として話していたら、いきなり体を震わせて「もう死んだ方がいい」。首を小刻みに揺らしながら「そんなことはない、いや死んだ方がいい」とブツブツ繰り返します。ただ、落ち着いた環境にいるときは１～２分で治まります。

死ぬ、という言葉。子供からは聞きたくない言葉です。最初に聞いた時は本当にショックでした。でも最近は聞きすぎて慣れてしまった。慣れていること自体が、異常です。

本当に荒れている時だけじゃなく、唐突に「死にたい」と言うこともあるので、もしかしたらトゥレット（複合的にチック症状が現れる神経疾患）の汚言なのかもしれない。汚言であれば、それが始まったことはショックだけど、分からない精神疾患であるよりかは、正体不明ではないので安心できます。

早くなんとかしてあげたいけれど、病院は９月…。その前に夏休みという山場が、始まります。