小5太郎が2年続けたサピックスを辞めました。「辞める」発言から4週間。なぜ辞めたのか? 複合的な要因がありますが、一つ一つ考えてみました。
母親が在宅勤務から出社中心に切り替えた
今年の4月から私が在宅勤務中心から出社中心の生活に変わりました。そのことで長男の勉強リズムが大きく崩れました。もともと塾がない日の夕方5時半からを勉強の時間としていた我が家。私が在宅勤務をしていた時には、夕方5時頃から声をかけ、スムーズに勉強を始められていましたが、それができなくなりました。結局勉強には手が付かず、帰宅した私から勉強をしていないことを詰められることが続きました。
次男が学童をやめ、勉強の邪魔をするようになった
次男が今年の6月に学童をやめました。次男は下校後はアマプラを見たりゲームをしたりと気ままに過ごす日が増え、そのことも長男の勉強リズムを崩しました。
薬の効きが悪くなり、集中力低下
長男の体調自体も悪化していました。1月から飲み始めていたADHD治療薬「ストラテラ」の効きの悪さを6月頃から感じ始めていました。具体的には集中力が続かずすぐに席を立ってしまう、すぐにイライラする、周囲の人の存在が気になってしまう、などです。
「勉強の仕方が分からなくなった」とも言うようになりました。授業を理解しないまま帰ってくることも増えました。家庭学習中にも問題を前にしても考えることができない、分からない問題があった時に、どうすれば良いのかが分からない、という状態になりました。ストラテラを飲む前の頭の中が砂嵐の状態に戻ってしまったように感じていました。
解答丸写しなどのその場しのぎ
勉強が手につかなくなり焦った長男は、私に怒られないよう解答丸写しをはじめました。この段階でこれは子供のSOSだと気づければよかったのですが、私は怒るだけで、根本的な困り感に目を向けてあげることができませんでした。解答丸写しの技は日々巧みになり、夏休み中はほとんど解答を丸写ししていただけだったと、最近(11月)になって告白されました。多少写していることには気が付いていましたが、そこまでだったとは気が付かなかった。
答え合わせ・解き直しの精度の低さ
ちゃんと解いている問題も一部分ありましたが、答え合わせ、解き直しをきちんと管理することができませんでした。長男は「親が勉強に関与すると怒られる」と警戒し、私を勉強管理から遠ざけるようになりました。できない問題が雪だるま式に増えていきました。
不登校による孤独感、運動不足、自尊心の低下
6月中旬から始まった不登校。夏休みが開けたらもしかしたら通学できるかも?と期待したものの、9月以降も不登校は続行。その頃からしきりに「友達と遊びたい」「(今とは違う)学校に行きたい」と言うも、共働きゆえになかなか手が回らず、適切な環境を準備してあげられませんでした。孤独感や運動不足からくるイライラ、自尊心の低下も見られるようになりました。
じゃあどうする?
じゃあここからどう立て直すか?というところです。サピックスは辞めましたが、中学受験勉強は続行しています。塾のカリキュラムについていく必要はなくなりましたが、その分、自分で生活を律して勉強を進めていく必要があります。
まずは、メンタルを立て直すこと。投薬の調整、運動、生活リズムの改善、睡眠の確保など、できそうなことは取り組み始めています。そのうえで、中学受験をするのであればもう少し親の関与を増やすのか、子ども一人でも自走しやすいよう相棒となる塾を探して環境を整えるのか、本人の意向を汲みながら環境を調整していこうと思っています。