精神科通院⑥ インチュニブ2週目 「あっあっ」と叫ぶ不穏な状態に

白目トモ子(筆者)
マスコミの片隅で息も絶え絶えの記者。週末キャンピングカー住まい。子供との野遊び、中学受験、家計簿、時短収納を記録。自身も中受経験の経験組。

小4の長男が児童精神科で処方されたADHD治療薬のインチュニブと睡眠薬のロゼレムを服用して2週間。1週間目は副作用の眠気もあり比較的落ち着いた時間が長かったのですが、2週目に入って不穏な状態が出現。あまりにも様々な状態が出現したので、2週目に特に特徴的に現れた部分だけ書いています。これまでの治療の経緯は以下のバナーから。

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不穏な状態が出現

この状況、なんと呼べばいいのか分かりません。嫌なことを突然思い出して「あっあっあっあっ」と言いながら頭を抱えて書きむしり、クッションを投げたり家じゅうを走り回ったりといった、「不穏」な状態になりました。

ある時は寝室で自分のベッドをぐちゃぐちゃに。意味不明な言葉を発しながらシーツをはがし、周辺にあった本や枕を投げていました。

ある時は少し前までは普通に話していたのに、突然何かにキレて、「ふざけんじゃねえぞ。バカはいらない。バカは捨てろ。バカはゴミだ。捨てちまえ。ゴミ。いらない。捨てちまえ」と言い、「捨てちまえ。捨てちまえ」と吐き捨て続けました。

人格が豹変、キレ方にためらいがない

以前から癇癪持ちではありましたが、以前の怒り方は相手がいる怒り方でした。たいていは弟の行動の何かが気にくわなかったりして、相手に難癖をつけるところから喧嘩が始まり、喧嘩が高じて癇癪になるようなパターン。

怒り方は極端ではあるけれど、病的な何かを感じるようなものではなく、「とってもとっても怒りんぼう」という感じ。

でも、今回は明らかに人格が変わったように言葉を発し、動き続けているというのが特徴で、これは明らかに薬が何かやらかしてるな…という感じに。

また、キレ方にためらいがないのも特徴です。ガンっとカメラを殴ったり、吹き抜けの上から固いものを落とそうとしたり、以前だったらやろうともしなかったことをやろうとするように。

欲しいもの、したいことへの執着度が増す

正気を保っている時間も長くありましたが、欲しいもの、したいことへの執着度が異常に増していました。これまでとの違いは、一貫性が全くないこと。たまたま目にしたものに急にとらわれてしまうこと、でした。

ある日は遊園地にどうしても行きたくなって発狂。その日はしょうがなく、遊園地に連れて行きました。またある日はジオラマショップで目にした。ジオラマキットをどうしても買ってほしくなり店内で崩壊。結局、買いました。

ある朝は、夢でモモンガを飼っていたと言って、突然朝起きるなり検索でモモンガについて調べ始めました。どんな動物なのか、買うのに何が必要で、いくらかかるのか。

そして、近くのモモンガが売っているショップを調べされられ、その日のうちに連れて行かざるを得ませんでした。図書館でモモンガの本を借りてきて、会話は1日中モモンガ一色に。

飼わないの? なんで飼わないの? どうしたら飼えるの? と聞かれ続け、「買えない」と言うと道路に飛び出して地団太を踏んで、向かってくる車を見つめて「このまま轢かれたい」と言ったり。(当然、必死で歩道に戻そうとしています)。

頭の中に次から次に想念が

この1週間、長男の頭の中は想念でいっぱいでした。あるものに集中しようとしても、気がついたら別の想念に頭が占領されてしまう。本人曰く「頭の中がいくつかの部屋に分かれてて、それぞれの部屋に別々の考えがあって、自分はある部屋からある部屋に気がついたら移動している」という状態だそう。

そしてある瞬間に部屋が「シマシマ」になって、ギュイン!と音を立てて景色が変わるのだと言っていました。夫ヒロシが双極性障害だから思う比喩ですが、ハイパー躁に近い状態かもしれません。

「したくないのにしてしまう」強迫性が増した

サピックスに行く前に近くのファミレスでご飯を食べていた時のこと。突然「紙ナプキンを食べたい」と言って食べ始め、涙目になりながら口に入れてはだし、入れては出しをしていました。

もともと異食(土とか虫とか食べてしまう)の症状はあり、不安定な時に食べ物ではない何かを食べてしまうのですが、さすがにTPOはわきまえていた(?)のでびっくり。

多分トゥレット症候群で併発する強迫性障害の「してはいけないと思うほど、やってしまう」という行動かなと。他にも車でシートベルトを外そうとする、という行動もありました。

トゥレット症候群とは

目をギュッとつぶったり、腕が勝手に動いたりする運動チックと、勝手に声や言葉が出る音声チックが継続して出る病気。10歳~12歳で症状が悪化すると言われており、太郎はまさに10歳で症状が悪化し始めました。

会話の噛み合わなさが増した

これは少し説明しにくいのですが、ほかの人に話しかけるのにためらいがなくなり、その会話の仕方の異常さが際立っている、という状態になりました。

飲食店で机をたたいてしまった後は店員さんに謝りに行ったり。遊園地では従業員さんに誰彼かまわず話しかけたり。年齢を聞かれたらニヤッと笑って「何歳だと思いますか?」と聞き返したり。

これまでも会話が変な部分はありましたが、場をわきまえた発言はできていたので、薬の作用で何かリミットが外れてしまったような印象でした。

薬の作用に加え、夏期講習のストレスも

この間、サピックスの夏期講習が始まっていました。全部で7日間の講習があり、授業に参加できたのは2日間。それでも、基本的には近くまで行って、いけるかどうかの様子を見て、授業に行けなくても近くで勉強して教材を受け取って帰るという生活をしていました。

サピックスイ行かないで自分で勉強をする太郎

本人が消化できる範囲の中で生活する、と思っていましたが、夏期講習のストレスが一部の行動を引き起こした可能性もありそうです。例えばナプキンを食べた日は、サピックスに行けない自分を大変責めていたので、もしかしたら罪悪感が背景にあるのかも。

ただ、それにしても奇異な行動が増えたので、もしかしたらインチュニブが悪さをしたのかな…と思っています。

私自身もかなり追い詰められた

2週目は私は仕事のいくつかをキャンセルして、ほぼ長男につきっきり状態に。明らかに崩壊していく長男を前に、平常心を保つのがかなり困難でした。ブログ書くために改めて記録用の動画を見直していましたが、これはひどいですね。

もちろん、薬が効いて怒り発作的な癇癪が減ったり、穏やかに過ごせる時間も長くはなっているのですが。明らかに異常な行動も、目に付くようになってしまいました。

ある日、あまりに寝なかった長男に、以前不眠対策でもらって余っていたエビリファイを飲ませたところ、翌日がさらにひどい有様に。そして、薬も追加になりました。続きはまた別のエントリーで書いていきます。

トモ子

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