別居が始まって3カ月。この間考え続けてきたのは、なぜ結婚生活がうまくいかなかったのか?ということでした。3カ月たってようやく見えてきたので、整理してみたいと思います。まずは夫に関連する部分から。
夫の双極性障害
まず第一に、夫の双極性障害(躁うつ病)です。躁うつ病は躁と鬱を繰り返す病気ですが、夫の場合はハイテンションになるような躁状態ではなく、イライラして攻撃的になる状態が出現します。
夫の攻撃の標的になるのはもっぱら私でした。
- 私がイライラしているせいで周りが迷惑している
- 私は人のことなんか何も考えない自己中心的な人
- 私のエゴで子供に勉強をやらせている
……等々。
書いてしまえばなんてことない台詞のように思えますが、言われ続ける方は結構しんどい。例えるならば、親に何を言われても憎い反抗期のような感じ。何か言おうものなら「そうやってうるさいから皆が迷惑してるんだよ」と返され、反論すると「お前のエゴを押し付けるんじゃねえよ」と反発される…というような。
私自身も「これば夫の病気なのだ」と思って受け流せればよかったのですが、問題は私自身もそれが病的ではあるけど病気であるとの認識が薄く、何か言われるたびにしっかりと私からも反論し、いちいち喧嘩に発展していたのでした。
夫の生育の問題
夫は両親の喧嘩を見て育ちました。その喧嘩の程度もひどくて、包丁が飛んで壁にぶっ刺さるようなレベルの喧嘩だったそうです。夫には兄が一人。あまり出来が良くなく、母親はいつも夫と兄を比べて兄を罵り、夫を可愛がっていたそうで、夫はその経験から人に嫌われたり失望させたりすることを極度におそれるようになりました。
この生育環境は夫の性格に大きな影響を与えています。
- 些細なことで嘘をつく。自分が嘘をつくのを、私のせいにする
- 私を怒らせることを極度に嫌がる
- 自分のしたことが感謝されないと、「俺には価値がない」「俺は必要ない」と極端な自己否定に走る
- いったん喧嘩になると、手のひらを返したかのように人格攻撃に走る
些細なこと――例えば、明らかに飲んで帰ってきているのに「飲んでない」と言う、など。そして嘘であることがばれると、「本当のことを言うと私が怒るから本当のことが言えないのだ」と私に責任転嫁します。実際に私が怒るかどうかは別として、きっと怒るに違いない、という前提ですべての物事を考えるという癖があります。
この思考の癖と、双極性障害の攻撃性が絡み合ってくるところに夫の病気の難しさがありました。
夫は私を怒らせないことに全神経をとがらせながら過ごし、少しでも私がイライラしている様子が見えると夫もそれにつられて不安定な感情になる。夫に何かネガティブなことを言おうものなら、「俺がしたことは意味がなかったんだね」と極端な受け止め方をする。そういった負の感情を処理しきれないと私に対する攻撃性となって現れてきて、喧嘩が炎上していきます。
そこで吐き出されるのが、「私がイライラしているせいで皆が迷惑している」といった台詞です。「子どもたちも母親の顔色を窺ってビクビクしてる」「イライラするくらいなら何もするな」「イライラするなら出ていけ」等と続きます。
どこにトリガーがあるのかと言えば、私が何かのきっかけでイライラしたり怒ったりすることなのですが、そのきっかけとなった出来事からはかけ離れて、夫婦げんかが炎上していきます。
私が何か具体的な出来事に怒っていたとしても、夫は私が怒っていることそのものに怒っているので、話がかみ合わないままに平行線をたどり続け、最後はどちらかが家を出ていかないと収まらない程になってしまうのです。そのエネルギーとなっているのは、私が怒ることに対する夫の恐れと怒りで、それは夫が幼少期から心に貯めこんできた負の感情です。
私がすべてにおいておおらかで、夫の行動は全て感謝で受け入れるような妻であればここまで頻繁な喧嘩は起きなかったのかもしれませんが、残念ながら私自身細かなことに気が付く性格でもあり、夫に抜け漏れが多いという点も状況を悪くしました。
長くなりそうなので続きます。
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