問い詰める妻、ごまかす夫 別居のきっかけは些細な出来事

白目トモ子(筆者)
マスコミの片隅で息も絶え絶えの記者。週末キャンピングカー住まい。子供との野遊び、中学受験、家計簿、時短収納を記録。自身も中受経験の経験組。

夫婦に結婚以来最大の危機が到来しています。2週間前に大喧嘩、夫が通報したことで警察沙汰に。その日以来、夫婦のいずれかが家を離れた状態が続き、現在は私が家で子ども2人を見ながら、夫は友人宅に居候。こんな状態のまま2週間がたちました。

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きっかけはささいなこと

きっかけは子供の忘れ物でした。

非常に忘れ物が多い次男。毎週のように何かをどこかに忘れ、その対応がもはや日課と化していました。バスの中にパソコンを忘れた、携帯を落とした、傘をなくした、水筒が消えたと。そしてその時は水着。それも2重の忘れ物で、まずは彼が自分の水着を自宅から持っていくのを忘れて人から借り、さらに人から借りた水着をプールに忘れ、2週間放置されていたのでした。

「そういえばあの水着ってどうなってるの?」

私は確かそんな風に聞き、夫は「明日次男に受け付けで聞かせる」と答えたのでした。今思うとなんてことない会話なのですが。この会話が発端で炎上したのです。

「明日聞かせる」との答えに私は失望していました。借り物の水着です。本来であれば次の週の同じ曜日になる前に返した方が良かったのでは。それを、2週間放置? 明日聞かせるなんて悠長なことを言っていないで、即座に回収して返すべきなんじゃないのか。

夫は夫で苛立っていました。習い事関連の面倒を見ているのは夫です。その延長線上で習い事の忘れ物対応も夫。全て俺がやってるんだから口だけ出すなよ、と。

問い詰める妻とごまかす夫

私は自分でも自覚があります。夫に厳しい妻であることに。

例えば今回の件のように借り物をすぐに返さないことに、怒りを覚えます。貸してくれた人に迷惑になるからすぐに返すべきだと。着火点はあちこちにあります。家事や雑務の夫の持ち分の出来具合が、私から見て「なってない」と思える時。誰かに迷惑をかけているように思える時。

分担しているからには口を出さずに任せる。それが美しい分担の在り方だとは思いつつ、どうしても我慢できない部分が出てくることがある。それはスケジュールの把握漏れだったり、提出物の管理だったり、購入すべきものだったり、何かの抜け漏れとして現れてきて、喧嘩の種になります。

そして苛立つ私に対して、夫はその場だけ取り繕うための嘘をついたり、私が口出ししたことを過剰に非難したりするのです。「そんな風に突っかかるから、本当のことが言えなくなるのだ」「何もしないくせに口だけ出すな」。そして今回の件も夫はとっさに胡麻化そうとしたのでした。

「借りてる人には大丈夫と言われた。だから先方で何とかしてもらえる」

矛盾しています。先方で何とかしてもらえるというのが本当なら、明日次男に受け付けで聞かせるというのは何なのか。先方が「何とかする」というのは、先方が回収してくれるという意味なのか。回収してくれるとはっきり聞いたのか。

今思えば「そうか、あとはよろしく」と矛を収める手もあったのですが、長男の世話でのすれ違いで不満を貯めていた私は、夫の発言のほころびを一つ一つ問いただしたのでした。

破裂した牛乳パック

バンッ!!

怒った夫が、手元にあった牛乳パックを冷蔵庫に向かって投げつけました。冷蔵庫にあたって跳ね返った牛乳パックがはじけ、台所の床に牛乳が飛び散りました。未開封だった牛乳パック、1リットル分。

また始まった。すぐそうやって物にあたる。そうやって何かを投げる。夫がものにあたるのは慣れっこです。私は自分の椅子から一歩も動かず、冷たい声で言いました。

「何やってんの。早く拭いてよ」

いつもであれば、小爆発すれば収まる夫ですが、この時は違いました。

「何なのそうやっていつも不機嫌で。偉そうに命令ばっかりして」

夫からの反撃が始まりました。悪かったのは、この先の出来事。牛乳パックを投げつけたのはまだ、序の口でした。

トモ子

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