9月からは長男次男は学校が始まり、一気に生活が正常化します。学校が始まったら様子を教えてと言われていた前回の管理職との面談。そろそろ面談日程を設定して、今後のことを話し合わなければなりません。
体調は低空飛行 ストレス源は長男
実際のところ、自分自身の体調は良くはありませんでした。私の場合、ストレス源は長男です。中でも、長男が突然癇癪を起こして叫びだしたり、そうでなくても、ひっきりなしにあれこれと話しかけられ、質問攻めにされたり要求されたりることでした。
長男はいわゆるアスペルガー症候群との診断を受けています。癇癪は癇癪で当然しんどいのですが、調子が良いときもそれはそれで、しんどいのです。なぜかというと、会話が全て質問・詰問・尋問だから。最近聞かれたことの一例をお出しすると以下のような感じです。
- 東京23区以外で区がある自治体はどこか
- 16億円(国葬の予算)があれば公園をいくつ作ることができるか
- フランスの排他的経済水域の広さは日本と比べるとどの程度か
- 関東大震災が起きた時の銀座の被害はどれくらいだったのか
知らんわ。知るわけない。区がある自治体くらいは即答できた方がよさそうですが。公園を作るための予算なんか知らないし、フランスの排他的経済水域? 確かにオセアニアにフランス領沢山持ってるから広そうだけど、日本と比較するとなると、はて? 関東大震災の銀座の被害? 銀座ピンポイントで? クイズ選手権ですか? それか、あれか。戦略コンサルの面接か何かですかね。
※ちなみにフランスの排他的経済水域は世界第2位?。日本は6位?。記事により領海を含んでいたりいなかったりするので正確には「図書館で調べろ」
抗不安薬なしでは太郎の相手ができない
つまり、疲れる。これに尽きる。会話に疲れて無言でいると2回3回同じ質問を繰り返してくる。中途半端に返事をすると「聞いてないよね」と怒り始める。まともに答えようとすると、それなりに時間がかかる。お付き合いしきれず「知らない」「分からない」と門前払いすると、これまた怒り始める。
太郎がいるだけでがっつり重い。話し始めると思わず「ごめん、ちょっと今は勘弁して」と遮ってしまう。答えきれずに「分からない」「知らない」も乱発。それすら嫌になってきて「ちょっとごめん、後にして」と言ってると…頭の奥がギューっとつかまれたような感覚がしてくる。
もちろん学校が始まっているので、いない間は楽にはなるのですが、午後に帰って来ると同じ状況。処方されていた薬は2種類、漢方と抗不安薬でしたが、長男が帰って来ると、抗不安薬を飲まなければ夜までは正気を保てない感じ。そしてテンションが高い時の質問責めに、疲れを溜めてきた時のキーキー絶叫と癇癪が加わってきた時のカオスたるや。
我が家のもろい日常に、仕事をどう合わせるか
しかし、これらはずっと日常でした。だから、「子どもの様子はどう?」と聞かれれば「普段通りです」と答えるしかない。しかしその「普段通り」は、発達に凸凹のない子育てと比べると非常に脆く、少しの刺激や疲労の蓄積で簡単にひっくり返る。だから仕事を再開するにしても、子どもとの間合いは相当近いところでやらないと、当面は不安。
また私の体調も、生活が正常化すればすぐに元に戻るというものではなく、疲れは疲れで、脳の深いところからダメージを受けている。一度癇癪を起こされると薬を飲んで、離れたところで薬の効果が出るまで待たないとダメ。我慢をするというのは脳のスタミナを大変に消耗するもので、そのスタミナが枯渇しっぱなし。
……しかし、こんなこと上司に伝わる気がしないのです。医師であれば、アスペルガー症候群の配偶者や家族がいる人に発症する「カサンドラ症候群」というのもありますから、しんどいものだと分かってくれるとは思う。発達凸凹の子育てがそれだけ親の手がかかるものだとも。一方の管理職は「発達障害、他にも多いよ」と慰めのつもりで発言するような人なので…。
迫る管理職との面談
管理職には、学校が始まってしばらくしたら私の方から連絡すると伝えてありました。突然休みに入っただけで何の見通しも立てていないので、どのように復帰していくのか、話さなければなりません。
とすると…間に入ってもらう第三者として一番いいのは会社のカウンセラーさんか。今後の管理職との面談に同席してもらうとか、アドバイスをもらうとか。最初の段階で状況を共有しておけば、仕事を徐々に増やすタイミングでも相談ができます。
よし、決まった。管理職との面談の前に必要なことが見えました。まず私は、次の診察で、なぜ体調を崩したのかについての医師の見立てと診断名をもらうこと。それから、会社のカウンセラーさんと少しでも話させてもらって、管理職面談へのアドバイスをもらう。
その上で、管理職との今後の話し合いについても、基本的には事前にカウンセラーさんと相談して方針を決めて、管理職にはその方針を伝えるという形にする。カウンセラーさんが関わるとなると、もうがっつりメンタル案件ですが、7~8月の状況をコントロールしきれなかったことを思うと、私にはそれくらいの体制がきっと丁度いいんだろう。
そしてメリットはもう一つ、第3者をからめての調整になるので、復帰スケジュールは私が管理職と相対で調整する場合に比べてスローペースになること。職場には申し訳ないことですが、最優先は家族の立て直しです。
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