12月29日
13:00
やる気スイッチ
もう年の瀬なのに、長男のやる気スイッチをいまだに探している。探せど探せど、どこにも見当たらない。
11月にスランプに突入した長男。やる気がいまひとつ盛り上がらない様子を横目で見つつ、冬期講習に入れば変わるだろうと期待していた。冬期講習はこれまでのインプット中心の授業から、本番形式へ切り替わる場だ。本番さながらのテストを受け、その結果で切磋琢磨する。負けん気が芽生えれば、いや、せめてスイッチの場所だけでも見つけてくれれば、と期待していた。
ところが。冬期講習の朝起きてもぼんやり。以前なら聞こえてきていた「よし、やるぞ!」という掛け声も鳴りをひそめた。志望校へ向けても、戦意を奮い立たせるどころか、「どうせ、受けないし」と完全に戦意喪失。挙句の果てには布団に逆戻りする始末。
少しの後退は受け入れ、むしろそれを起爆剤に変えてきたのが、これまでの我が家のスタイルだった。これまでの経験から、思い切って休ませることの有用性は、誰よりも深く理解しているつもりだし、骨身に染みている。しかし、残された時間はあと1ヶ月。同じ戦術を採用して良いのか、どうしても覚悟が決めきれない。そして、ずるずると勉強を続け、結局またやる気が失せる。
1回1万1000円の個別指導でも、そんな具合だ。「オナラが出る」「鼻水が止まらない」などと騒いで集中力を切らし、貴重な過去問もやり散らす。結果、適正校の過去問で、受験者平均点にも届かない。さらに、貴重なスーパー講師の80分間を、ケアレスミスの解説に費やして終了、という始末。そうなれば当然、私の忍耐力だけがメキメキ鍛えられていく。もはやマッチョどころか、仙人の域に達しつつある。
そして、カレンダーを見て放ったセリフがこれだ。
「だって、まだ1ヶ月もあるんだよ。この頃には多分本気出してるよ。」
指さす先は1月20日。確かに、大人と子供では時間の流れが違うとは言うけれど。この後に及んで君にはまだ1ヶ月「も」あるのか。羨ましいな、その余裕。
今はだいぶ落ち着いたけど、相当山あり谷ありの2年間だったよね。
何度も塾にも行けなくなったし、発達外来で薬ももらって、やっと調子が整ったよね。調子も成績も整ってきたのは、6年の秋だった。