国語で足をすくわれた日能研の公開模試 本番まで41日

白目トモ子(筆者)
メディアの片隅で生き延びてきた物書き。小学生男児2人を育てる。目下の悩みは不登校で発達特性ありの長男の中学受験。
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12月22日

16:00

「簡単だった」はずが、予想外の大苦戦

日能研の公開模試の結果は散々だった。半年続いた不登校が終わり、精神的にも安定してきたし、スランプも抜け出せたと思っていた。それが完全に希望的観測に過ぎなかったと、現実を突きつけられる結果となった。

いつも通り、最初の確認は長男から。パスワードを入力した状態でパソコンを差し出し、結果を確認するよう促した。

「え?……」

絶句したまま言葉が継げない長男。その様子に、「これは相当悪いな」と察しがついた。長男は「なんでだ…?」と呟きながら、パソコンを抱えたまま私に見せようとしない。

「悪かったんだね?」

長男の表情から明らかだったが、一応確認してみる。しかし、画面をじっと見つめたまま微動だにしない。私に見せようとしない長男に痺れを切らし、一旦場を離れ、コーヒーを淹れて気を落ち着けることにした。戻ると、長男の肩は少し下がり、表情は少し和らいでいた。そして、ようやく画面を差し出してきた。

偏差値は目指していた70には程遠い。科目別の結果を確認すると、国語が明らかに足を引っ張っており、偏差値55。点数も100点に届かず、最近調子を上げていた中での思わぬ失点だった。

「国語、どうしちゃったんだろう?」

「僕もこれは……正直、かなりショックを受けてる」と、長男。その言葉にいつもの強気さは感じられない。「今考えてるから、ちょっと待って」。

国語の相性に泣かされた?

出題範囲により乱高下する社会に対し、安定した成績を維持していたのが国語だった。秋以降、予想外の成長を遂げ、社会と共に長男の成績を支える二大柱に成長。特に選択問題では常に高い正答率を誇り、「選択問題中心の学校なら国語は楽勝」と、どこか油断もあった。その中での今回の大量失点は予想外。しかし、長男に尋ねると、「いつもの手応えがなかった」と語り、その感触の違いを説明してくれた。

「サピックスなら、選択肢を見るだけで分かるんだよ。どれが合ってるか、間違ってるか。でも、今回は全く分からなかった。僕はサピックスの国語にあまりにも適応してしまったのかもしれない。」

なるほど。出題傾向に完全適応してしまうのは、ある意味で強みだが、同時に脆弱性でもある。未知の形式に弱いということだ。「怖いね。出題傾向でこんなにも変わるなら、過去問をきちんとやっておかないと、本番で足をすくわれるかもしれないね」。

「そうだね。国語、もっとちゃんとやった方がいいね。気がつけてよかったよ。」

模試の結果に一喜一憂するだけでなく、そこから教訓を本番に活かそうと、長男自らが言った。それこそ、今回の模試で得た本当の手応えかもしれない。点数自体は芳しくなかったけれど。

太郎

今はだいぶ落ち着いたけど、相当山あり谷ありの2年間だったよね。

トモ子

何度も塾にも行けなくなったし、発達外来で薬ももらって、やっと調子が整ったよね。調子も成績も整ってきたのは、6年の秋だった。

 
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