1月25日
栄養不足か睡眠不足か
最後の土曜日は、戦略的に休養日にすることにした——というより、実際には勉強するだけの体力がなかっただけだ。体力というか、気力というか、集中力というか。とにかく全てがダメで、見るからにグダグダだった。
原因として心当たりがあるのは、一昨日とその前日の体調不良だ。胃腸の具合が悪く、食欲が急降下、お腹を下してばかりだった。そして昨日は睡眠も乱れた。最近は22時には寝かせていたのに、昨日は寝付けたのが23時過ぎだったらしい。睡眠が足りず、栄養も不足していれば、そりゃ調子も崩れるわけだ。
そんなコンディションの悪さは、見事に点数に反映される。朝食後、MAXの不機嫌オーラを纏いながらも、習慣の力でなんとか机には向かった。基礎トレに着手したまでは良いものの、ちらっと覗いてみたら点数は1月最低の60点。「だめだこりゃ」と思わず心の中で呟く。これで本番1週間前の受験生だなんて。
回らない頭に本人もイライラし始め、ついにはキーキー騒ぎ出した。完全に赤信号。このまま続ければ、多重事故待ったなしだ。私はもう学んだ。この状態で勉強を続行させても、弊害しかない。というわけで、今日の勉強ミッションは全て白紙撤回。今日の目標はただ一つ——外で遊んで、頭の中に降り積もった埃を綺麗さっぱり洗い流してくること。
「遊んで大丈夫かな」と不安げな長男に、私はきっぱりと言い放った。「集中できないまま1日を棒に振るくらいなら、気分良く遊んできなさい」。
それでも、頭がぼうっとしてしたいことが定まらない長男は、「どの公園に行けばいいのか分からない」「図書館かもしれない」「いや、ピザを食べたいのかもしれない」と、ついには半べそをかく始末。本番1週間前に、「遊べ」と指示を出す日が来るとはね。私もだいぶ、伴走者としての悟りの境地に達したな。
凸凹中受、2月1日開成受験へ向けラストスパートだ!
白目太郎の中受のこれまで
小4でS入塾。S偏55からスタート。同年、発達特性と高IQが判明。ADHD薬の服薬で落ち着きのなさはおさまり、クラスはαに上昇。
小5秋に大失速、サピックス退塾。転塾、再度の退塾を経て小6の夏前からサピックスに復帰。11月にS偏65に到達。志望校を開成中学に変更し、最後の一踏ん張り中。
ここ1ヶ月の調整が
ここ1ヶ月間、体調管理にはかなり気を遣ってきた。以前は勉強時間を優先するあまり、就寝時間が23時を過ぎることもしばしばだったが、これを22時まで前倒し。起床時間は6時45分なので、9時間の睡眠には少し足りないものの、以前より1時間多く眠れるようになった。
それから食事面の見直しも実施。発達障害の子どもは鉄分や亜鉛が不足しやすいという記事を読み、牛肉やマグロを積極的に取り入れ、朝食には鉄分が摂れるMILOも導入してみた。
どれの効果がどれだけあったのかは分からないが、少なくとも12月までの最悪のコンディションは脱した。調子の良さは基礎トレの点数にも表れ、90点以上を安定して出せるようになった。それでも100点が並ばないのは、ケアレスミス大魔神たる長男のお約束だが、「まあ、この調子でいけば大丈夫」と胸を撫で下ろしていた矢先のことだった。
残り1週間。このタイミングで調子を崩すわけにはいかない。今は細かい知識を詰め込むことよりも、調子の良さを維持することが最優先だ。知識なら詰め込めばすぐ成果が出るが、調子を整えるのはそう簡単にはいかない。一度崩れると、どこで何が狂ったのか分からないまま、ドミノ倒しのように不調が連鎖していく。残り1週間は「詰める」よりも「整える」を意識して過ごしたい。
それは長男もわかっているらしい。夜、「今日はもう勉強やらないよね?」と念のため確認すると、「ほら、僕、なんだかんだ勉強はじめちゃうじゃん。あれで調子崩すことが多いから、今日はやらない」と、寝転がって漫画を読みながら、そこだけ妙にきっぱり言い切った。ん、ん、ん……?この焦りのなさには多少ハラハラさせられるが、まぁ、パニックになるよりはマシか。
というわけで、本番1週間前はほぼノー勉デー。明日はSSだけれども、明後日以降はどうしようかな。思い切って減らすか、多少は足掻くか。
今はだいぶ落ち着いたけど、相当山あり谷ありの2年間だったよね。
何度も塾にも行けなくなったし、発達外来で薬ももらって、やっと調子が整ったよね。調子も成績も整ってきたのは、6年の秋だった。