過去の自分に助けられる直前期　本番まで9日

1月23日

胃の痛みの正体

私自身の話で恐縮だが、胃の具合がなかなか良くならない。カウントダウンブログなのに、カウントダウンになっていない時は、大抵、私は胃痛で苦しんでいる。

薬も飲んでいるのに、症状は一向に改善しない。そこで、再度内科に行き「全く良くならない」と訴えてみた。すると、看護師さんも医師も、「これ、最強の薬なんですけどね」と、苦笑い交じりに困った顔をする。そう言われても、治らないものは治らない。もう３週間ほど、お粥以外のものがまともに食べられないのだ。

さすがに「何か悪い病気なんじゃないか」と心配になり、胃痛について色々と調べ始めた。そして、ふと気づいてしまった。この胃の痛み、もしかして副作用なんじゃないか？

最初に内科を受診した際、看護師さんに聞かれた。「今回のように胃が痛くなったことはありますか？」。胃だけは健康で、どれだけひどい風邪を引いても食欲を失わない私だが、過去に一度だけひどい胃痛に苦しんだことがある。その時も、のたうち回るような痛みだったが、飲んでいた鎮痛剤をやめた途端、痛みがぴたりと消えたのだ。

「昔、おそらく薬の副作用で胃痛が起きたことがあります」。看護師さんにはそう伝えたが、特に薬を飲んでいない状態だったため、ただの雑談として流れていった。

——いや、飲んでたじゃん。薬。少なくとも、この胃痛が出始めた頃には飲んでた。タミフルだよ、タミフル。

自分に突っ込む。胃痛が始まったのは大晦日。その時私は、次男のインフルエンザ罹患を受け、感染防止のためにタミフルを予防投与していたのだ。あのタミフルで胃が荒れたのでは？ その後、受験のストレスも加わり、胃の状態が改善せずに長引いているのでは？

きっとそうだ、そうに違いない。ピロリ菌を飼っているわけでもないし、胃だけは自慢できるほど丈夫だったのに、何の前触れもなく胃がおかしくなり、３週間もまともに食事ができないなんておかしい。副作用から始まったと考えると、全ての辻褄が合う。

これからの本番へ向け、タミフルの予防投与などされる方もいらっしゃるかと思いますが。タミフル、副作用に胃痛がありますから気をつけて。はぁ、それにしても胃がいたい。

長男も体調不良

私の胃痛とは別のものだと思うが、長男も体調を崩している。お腹の調子が悪いらしく、トイレと机を何度も往復し、しまいにはソファでぐったり横になってしまった。胃腸炎なのだろうか。試験が迫るこのタイミングでの不調に、本人も焦りが募るようで、布団を頭から被ったまま、隙間からじっと私の方を見つめてきた。

「僕、受かるかな。」

もちろんにっこり笑って「受かるに決まってる」と太鼓判を押して差し上げるが、そこまで不安がるなら、と、ソファーで横になる長男の元に、横になっていてもできる勉強をたっぷり献上した。

まずはSAPIX特製、理科の100本ノックこと、「理科特別動画　コアプラス総完成～100問～」。見せたいと思いながら、机に向かっていられる時間には他に取り組みたいものが多く、結局ここまでお蔵入りしていた。

それから、長男が小5の時に、私が狂気を発動してちまちま作っていた社会や理科のカード類を引っ張り出した。統計ものがわんさと授業に出てきた時に、教科書に載っている表という表を片っ端から貼り付けた、あの膨大なカードたちだ。

「ほら、これもあるよ。せっかくだからやってごらんよ」。

ちょうど数日前、社会をさらに伸ばすために「統計をちゃんとやるように」と社会の先生から指示されていた。長男は、私の狂気の産物を喜んで受け取り、寝っ転がりながら早速カードをめくり始めた。統計が１年古いのは多少気になるものの、そこまで大きく変わってはいないだろう。

こうして母の狂気が、１年半越しに浮かばれることとなった。ありがとう、一昨年の私。君の内職は、受験9日前の長男の心強い相棒になりました。これで１点でも多く取れるといいですね。