1月22日
2月前半戦は出願完了
ついに、残り10日のカウントダウン。我が家ではようやく受験校のラインナップが決まり、3日校までの出願を終えた。1日校については、私がダブル出願を検討していたところ、長男が「◯◯は出願しなくていいよ」と言った。そして、初めて明言した。「お母さん、僕、開成受けるよ」。
1日校はチャレンジすると決め、決意の証として退路を断つ。石橋を叩き壊すタイプの長男が初めて自分で口にした、挑戦の宣言だった。
ずっと1日校を決めきれなかった長男の背中を最終的に押したのは、最後の最後に届いた算数過去問での合格者平均点、そして、夫の言葉だった。
「お父さんは挑戦してみて欲しいよ。今の自分にできることより、ちょっと難しいことに挑戦してみる経験は大事だよ。それに、太郎の実力なら2日校には受かるよ。大丈夫だから挑戦してみたら」。11月の志望校変更後も煮え切らない態度が続いていたが、ようやく吹っ切れたようだった。
押し寄せる不安
受験校が決まった安心感と同時に、じわじわと不安が押し寄せてきた。挑戦する以上、落ちる可能性もある。高い目標を掲げるほど、全てが不本意な結果になるリスクも高まる。「絶対に落ちたくない」と言って、安全策に固執していた長男の気持ちが、今になってよくわかる。
怖い。怖いわこれ。しかし、実際に受験して問題を解くのは、他でもない長男自身だ。「挑戦してみたら?」なんて軽く勧めた自分の言葉が、無責任だったんじゃないかと、今になって後悔が胸をよぎる。長男に「出願しなくていい」と言われた1日校に、私の方が出願したい気持ちが湧き上がってくる。
1日校も2日校も3日校もダメだったら。「挑戦してみたらなんて言ってごめん」と謝りたくなるのではないか。全日程80%の安全圏で固めたラインナップでも十分だったと、後悔するのではないか。悪い想像ばかりが頭を巡る。
その一方で、この2ヶ月間、高い目標を掲げたからこそ、見られた成長が確かにあったとも感じる。当たり前のことだが、やろうとしなければ、そもそもできるようにすらならない。私は、長男が好みがちな「そこまでの努力をしなくても自分が1番でいられる空間」から、なんとか彼を引き出し、自分の限界を押し広げていって欲しいと願っていた。
今、腹を括って一段上を目指すことは、たとえ結果が願ったものでなくても、きっと何かを残す。今はひとまず、挑戦によって拓かれる方の道へ、賭けてみることにする。
今はだいぶ落ち着いたけど、相当山あり谷ありの2年間だったよね。
何度も塾にも行けなくなったし、発達外来で薬ももらって、やっと調子が整ったよね。調子も成績も整ってきたのは、6年の秋だった。