1月4日
ついに栄東までは1週間を切ってしまった。「受験なんて永遠に来ないと思ってた」という長男が珍しく焦っている。どうやら、受験は実在するものだと、ようやく理解したらしい。つまり、受験後も実在するのだよ。喜べ、長男。そろそろ終わるぞ。
凸凹中受、いよいよラストスパートだ!
白目太郎の中受のこれまで
小4でS入塾。S偏55からスタート。同年、発達特性と高IQが判明。ADHD薬の服薬で落ち着きのなさはおさまり、クラスはαに上昇。
小5秋に大失速、サピックス退塾。転塾、再度の退塾を経て小6の夏前からサピックスに復帰。11月にS偏65に到達するも、絶賛足踏み中。
12:00
A日程過去問の自己採点と反省
栄東の過去問は随分前に一度解いた。あまりのケアレスミスの多さにキレ散らかした長男が、合計得点すら出さずにどこかに封印したきりだった。このほど、「流石にもう一度解いておきたい」と本人が言い出したので、2023年のA日程の分で再挑戦することにした。国語に関しては過去問に時間を使うより、その時間を語彙強化に充てたほうが有意義だろうということで、算数・理科・社会のみである。
結果。
- 算数 75/100(平均70.6)
- 理科 46/50(平均33.2)
- 社会 47/50(平均39.2)
3科目合計で168点。国語で100点満点中25点取れば難関大クラス合格、49点で東大クラス、80点で1年特待に手が届く計算になる。目指している1年特待は、ワンチャン狙えちゃうかもしれないくらいの立ち位置にはいそうだ。
この結果について本人に分析させてみた。
- 理科:「最後の計算が面倒くさかったけど、簡単。コアプラレベル。サクサク解ける。」
- 社会:「あやふやな知識だと引っかかる問題が多い。僕はどこでひっかけようとしてるか分かるから引っかからないけど、こっち(の選択肢)で間違える子多いだろうなと思いながら解いた。」
なるほど、長男なりに問題を俯瞰しているらしい。「計算が面倒くさい」の次元で済む理科と、ひっかけ問題を見抜いてドヤ顔の社会。理社についての強気のコメントは分かったけど、算数はどうなんですか?
- 算数:「わかったよ、うるさいな。パワーが足りなかったんだよ。最後20分余らせたけど面倒だったから見直してない。見直せばもう少しできた。」
この後に及んで「見直せばできた」で切り抜けようとしているとは、なかなかの強心臓である。見直しを含めて予行演習すべき時なのだが、どうやら彼はこと算数に関しては、本番一本勝負の美学を貫こうとしているらしい。さらには「理社は簡単だったけど算数は難しかった」と言い張るものの、平均点を見れば理科に関しては逆だ。むしろ算数では、「どうぞ解いてください」と言わんばかりのサービス問題を取りこぼしているのではないか。
それを指摘すると、「反省はしてるんだよ」と、反省しているとは到底思えない表情で言い返されたので、これ以上の追及は控えることにした。自称「反省済み」であるならば、本番の会場での劇的な覚醒を期待するしかない。なお、当ブログでは母の心の声ダダ漏れでお届けしているが、本人に対してはもう少し褒めているので、読者の皆さんにはご安心いただきたい。
1年特待の偏差値はどれくらい?
栄東の特徴は、同じ受験日程でもコース別や複数の特待枠で合格が出る点だ。声の教育社の過去問冊子には、その合格ラインが一部しか記載されていないが、学校の公式HPでは、より詳しく開示されている。
人数 | 上位何%? | S偏差値は? | |
---|---|---|---|
受験者総数 | 5522人 | ボリュゾは50弱くらい? | |
難関大クラス合格 | 1625人 | 65% | 52 |
東大クラス合格 | 1610人 | 36% | 54くらい? |
1年特待合格 | 356人 | 6% | 65より低いくらい? |
サピックスではA日程の80%偏差値が52程度。合格者のボリュームゾーンは80%偏差値より少し下あたりになることが多いので、S偏差値50前後が中心になりそうだ。不合格者のボリュームゾーンをS偏差値45〜47くらいと仮定してみても、3人に2人が合格することを考えれば、受験者全体ではS偏差値50を少し下回る層がボリュームゾーンになるのだろう。
この集団の中で上位6%に入るのが、東大クラス1年特待合格の基準だ。一般的に、上位6%の偏差値は65前後とされる。母集団がS偏差値50弱、サピックスの平均的な受験生層とほぼ重なると仮定すれば、東大クラス1年特待のS偏差値は65の少し下あたりになるのかもしれない。別日程の東大特待ⅠのS偏差値が59であることを考えると、A日程の東大特待基準は相対的に厳しめに設定されている印象がある。
ただ、受験者層はボリュゾから上位層に偏る傾向がありそうなので、そもそも正規分布にはならないかもしれない。裾が上に広がる分布だとすると、上位6%集団の持ち偏差値もさらに高くなりそうだけど……。ややこしいな。でも、ま、だいたいこんなもんでしょう。
あっけなく丸を並べた理社の答案を見せられると、「どうせ簡単だったんでしょ?」とうがってしまいがちな母ではあるが、こうして計算してみると、それなりに奮闘していることは分かった。算数でもう一声頑張って欲しいところではあるが。
3年特待の偏差値は?
とすると、気になるのは東大特待Ⅰの3年特待のレベル感だ。同様に、学校が開示している入試結果から適当に計算してみる。
人数 | 上位何%? | S偏差値は? | |
---|---|---|---|
受験者総数 | 1151人 | ||
1年特待合格 | 452人 | 52% | 59 |
3年特待合格 | 146人 | 13% | 66くらい? |
サピックスの過去模試の成績分布と照らし合わせて適当に算出すると、3年特待はS偏差値66くらいになりそうだ。しかし、これだと低すぎる気がする。母集団の設定や偏差値換算のどこかに、適当計算ゆえの甘さがあるのだろうか。統計の知識がある人がいたら、ぜひ教えて欲しい。
ちなみに、正月に東大特待Ⅰの過去問も解いてみた。国語の記述を採点に含まない状態でも、1年特待の基準を20点以上上回る結果だった。記述で42点中31点を取れば3年特待にも手が届く計算だが、これを狙うのはやや厳しいかもしれない。それでも、総じてかなり高いレベルに仕上がってきていることは分かった。普段の志望校講座では撃沈続きだが、あれは打たれ強さを鍛えるための精神修練なんだろう、多分。
3年特待を取れれば、本命へ向けてかなり勢いがつきそうだが、ここで気負いすぎてしまうと空回りしてしまう可能性もある。ここまで来たらあとは落ち着いて、いつも通りの力を出してきてほしい。
今はだいぶ落ち着いたけど、相当山あり谷ありの2年間だったよね。
何度も塾にも行けなくなったし、発達外来で薬ももらって、やっと調子が整ったよね。調子も成績も整ってきたのは、6年の秋だった。
Coming soon
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