じわじわ上がる算数、志望校への思いは冷めたまま 本番まで29日

白目トモ子(筆者)
メディアの片隅で生き延びてきた物書き。小学生男児2人を育てる。目下の悩みは不登校で発達特性ありの長男の中学受験。
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1月3日

20:00

まぐれか実力か

算数の成績がじわじわ伸びてきている。成績といっても、もう模試はないので、志望校対策講座の中で受けてくるテストの成績である。

クラスを変えた直後は20点くらいだった。何回か30点前後で低空飛行を続けていたが、50点程度が混ざるようになった。それが、最初は4回に1回だったのが、気づけば2回に1回くらいの頻度に増えているような気がする。成績というのは、一直線に上がるものではなく、「いい時」と「悪い時」を繰り返しながら、徐々に一定の水準に収斂していくように上がるものらしい。

太郎

凸凹中受、いよいよラストスパートだ!

白目太郎の中受のこれまで

小4でS入塾。S偏55からスタート。同年、発達特性と高IQが判明。ADHD薬の服薬で落ち着きのなさはおさまり、クラスはαに上昇。

小5秋に大失速、サピックス退塾。転塾、再度の退塾を経て小6の夏前からサピックスに復帰。11月にS偏65に到達するも、絶賛足踏み中。

算数に関しては本人もそれなりの手応えがあるようで、「最近は算数の調子が良い」と自ら言っている。先生も「算数は最後の最後まで上がる」と断言していた。これは上がり調子ということでいいのか……息を凝らして見守る日が続く。

一方で、志望校への思いは相変わらず冷めたままだ。「受けない?」と聞くと、今日も元気よく「受けないよ!」と返された。この調子のまま本番の日を迎えるのかもしれない。人生は本人が選び取るべきものなので、たとえこの選択が親として少し引っかかるものでも、このままでいい気がしてきた。

挑戦と撤退のバランスは難しい。挑戦は確かに素晴らしいことだけれども、本人が納得していない挑戦は、ただ敷かれたレールを走らされているだけになってしまう。「親の思うままにやらされた」という記憶が残ればむしろ害になる。それを考えると、本人が心から望む道を選べるよう、見守るのもまた親の仕事なのだと思う。

しかし、小5から小6にかけてのブランクがあった分、能力なりの成績が追いついてくるのに時間がかかったというのが、これまでの経緯だ。それもあって、長男は自分の力を過小評価しているように見える。それが親としての冷静な観察なのか、それとも欲目や期待が入り混じった希望的観測なのか、正直なところ分からない。

それでも、今の長男にはまだ伸びしろがあると信じてしまう自分がいる。そんな気持ちがあるせいで、「まあ、ここまででも十分」と割り切るには、どうしても心のどこかに引っかかりが残る。それもまた、人生の選択の一部であり、やがて何かしらの形で次の道につながっていくと信じてはいるけれど。

太郎

今はだいぶ落ち着いたけど、相当山あり谷ありの2年間だったよね。

トモ子

何度も塾にも行けなくなったし、発達外来で薬ももらって、やっと調子が整ったよね。調子も成績も整ってきたのは、6年の秋だった。

 
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