太郎が不登校になって3ヶ月が経過。その間に夏休みを挟んだので、連続欠席日数は40〜50日程度になりました。夏休みを挟んだので学校に行かなかった期間は3カ月を突破。そんな中、変化が現れました。それは「学校に行きたい」と言うようになったこと。でもそれは元の学校に戻りたいということではありませんでした。
最近、朝の会だけリモートで参加するようになった太郎。一回目につないだ時には大騒ぎでした。画面から同級生の声が聞こえると「うるさいうるさい」と耳をふさいで逃げ回り、その一方でリモートが切れるとぼそっと一言「学校行きたいな」。でも戻る学校は元の学校ではないようで、「この学校には絶対に戻らない」。
太郎にとって学校はストレスがたまる場所でした。発達特性から待つことが非常に苦手。しかし授業は待たされることの連続で、保健室に行くなどして彼なりに適応しようとしてはいたものの、苦痛が臨界点を超えたのが小5だったのか。
不登校を始めて3カ月が経ち「学校に行きたい」「友達に会いたい」と言うようになったのは、距離を置いて見えたからでしょうか。嫌なことだらけのようだった学校にも友達とのつながりがあったこと、クラスや委員会の活動に参加し、何らかの役割を期待されているという感覚。
かといって、実際に学校に行くのにはもう少し時間がかかりそうです。もともと通学していた学校に戻るのは断固拒否。学校に行くにしても、区内の別の学校に転校するとの意思を示されました。
しかし、それでよいのか。親子・夫婦で話し合いを重ねましたが、私は慎重です。彼が転校によってしようとしているのは「リセット」。リセットはいじめが原因の場合などには確かに有効かもしれない。でも、学校という空間そのものへの不適応を起こしている長男の場合、「リセット」が果たしてどれだけ効果があるのか。これ以上後がないという感覚は彼をもっと追い詰めるのではないか。
特殊な特性を持つ長男はおそらく転校先でも適応に苦労することは間違いがなく、おそらくどこかのタイミングで苦しくなる。その時にどのような挫折感を味わうのだろう。先回りの心配をしすぎでしょうか。
もちろん転校の次の手がないわけではありません。フリースクール、山村留学、もう一度ホームスクーリングしてもいい。でも、元の学校に戻ることはできません。やはり元の学校が良かった、友達に会いたいと思ったら後悔するのではないか。幼馴染が沢山いる環境から出ていく影響は予想が付きません。。
今週も何度も「友達ロスだ」と訴えられ、改めて「区役所に行って転校手続きする?」と聞きました。返事は「少し考える」。よくわかってるんだと思います。次の1歩でどっちに踏み出すかが、今後を大きく左右すると。答えが出せないのはしっかり考えている証拠。結論を出すのを見守りたいと思います。