大体にして、新学期開始直後は情緒不安定になる太郎。今回も新学期開始後にもぶっちぎりの不安定っぷりを発揮した。
まず、取りつかれたように何かに夢中になる。今憑依されているのはジオラマ作り。とめどもなく思いを語り続け、在宅勤務中でも延々と続く。
顔は業務PCから上げずに30分耐えると、ノートを取り出して設計図を書き始める。しばらくして「何かがおかしい。頭がぼーっとする」とのたまう。知ってる?集中力って限度があるんだよ。
一事が万事この調子。朝起きるなり「ジオラマ」。学校行く前も「ジオラマ」。習い事に行く前も「ジオラマ」で、ジオラマができない日があろうものなら、夜寝る前に涙目で「ジオラマができなかった」と絶叫。
ちょっと待て。ジオラマ中心に生活を回すな。
マクドナルドのモバイルオーダーを取りに行ったとき、彼は心の半分を家に置いて行っていた。本当は家でジオラマしたい。でもポテトも食べたい。そんな葛藤の中、小3なりの理性で「ジオラマしたい」思いを封じて取りに行ったわけだ。
だけど着いてみると、引換番号がいつまでたっても表示されない。そこで我慢が崩壊した。
「なんなんだよ!なんで僕だけ取りに来て待たなきゃいけないんだよ!なんで次郎はやらないんだよ!」電話口で絶叫して、店員さんに「僕のポテトありますか」と聞くこともせず、絶叫しながら帰ってきたというわけだ。
想定外のことが起きるとパニックになるという特性が太郎にはあり、想定外のことへの許容度が新学期の疲れによって下がっている様子。ジオラマ作りは一種の逃避で、学校生活の疲れを癒しているんだろう。
とはいえ子の情緒不安定は、親にとってもなかなかしんどいものがあり、荒れるたびに心がすり減る。ランドセルは投げっぱなし。何も片づけない。宿題やらない。パンツはかない。
風呂上りはそのまま大きな窓の前を歩いて自室へ向かう太郎。「パンツ履け!!!」と叫んでいたら、メンタルやられます。あれ?これ、発達グレーゾーン関係ない?まあそれはさておいて。
今は生活がかき乱されるけれど、やがては彼の力になるだろうという希望が、かろうじて私たち親の我慢を支えている。
その集中力と執念で、社会に役立つ何かを生み出してくれ。そして何より、マックの受け取りはできるようになってくれ、と。
ちなみに、一年前には「ジオラマ」ではなく「Laq」というブロック玩具で同様の症状が現れ、現在は寛解しております。え、これってまだまだ続くの?やれやれ。
ヒロシの感想
太郎が何かができなくて発狂する時って、決まって心が別のところにあるんだよね。そしてそれをその場にいる誰かのせいにするんだよね。
でも、冷静に考えればポテトはもらってくるべきじゃん。そのシンプルなことに気がつけるようになってほしいよね。
ジオラマについては何かにハマることは僕は超推奨派。周りの人が止められないくらいの情熱を何かに傾けることがすごいことだと思う。僕にはできないから。
天才にはならなくても良いけど、自分が好きなことを成し遂げられる人になってほしいな。