小5長男の中学受験勉強、自走へのコツと軌跡

白目トモ子(筆者)
マスコミの片隅で息も絶え絶えの記者。週末キャンピングカー住まい。子供との野遊び、中学受験、家計簿、時短収納を記録。自身も中受経験の経験組。

中学受験の勉強中の小5長男。自分で勉強を管理する自走へのシフトを進めています。ネックになったのが、効率的な勉強をさせたいという親の介入。スケジュールへの介入を手放し、小テストで点を取れるかという結果の管理にシフトしたことで、少し自走が進みました。

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現在の勉強スケジュール

まず今のスケジュール簡単に説明します。大きく分けて朝勉と夜勉。朝は計算や一問一答系の簡単な問題、夜はじっくり解く問題に取り組みます。朝勉・夜勉ともに長男自身で管理をしていますが、何を朝勉/夜勉でやるかを割り振るのは親の仕事です。

朝勉
  • 基礎トレ(当日分&2週間前の振り返り)
  • 計算コンテスト
  • 社会デイリーステップor年表トレーニング
  • 理科デイリーステップ
  • 国語漢字
  • 国語知識系
夜勉(塾からの帰宅直後に、授業で習った科目をやる)
  • 算数 アプローチ・復習と演習解き直し
  • 国語 Aテキスト
  • 理科 ①~④
  • 社会 基礎問題
夜勉(塾がない日の夜に、じっくり取り組む問題をやる)
  • 算数 確認編A~D
  • 算数 2週間前の冊子
  • 国語 Bテキスト復習
  • 理科 ⑤~⑧、発展問題
  • 社会 発展問題、実践問題

我が家の「自走」の状況

自走といっても様々だと思います。教材の管理から丸付けまで全てできる段階の子もいれば、問題を解くのは一人でできるけれども丸付けにはサポートが必要な段階の子も。勝手にフローチャートにするとこんな感じでしょうか。

スクロールできます
ホップステップジャンプ
(今ここ)
神童
問題をひとりで解ける 〇
丸付けを自分でする ×
その日の教材を自分で出す ××
スケジュールを自分で組む ×××
過去の教材も自分で管理する ××××

ステップは勝手にホップ→ステップ→ジャンプ→神童→神ってしてますが、実際こんな感じじゃないでしょうか。スケジュールを自分で組んでたら神童だし、過去の教材を自分で管理してたら神ですね。ホップステップジャンプくらいまで自分でできてれば小学生ならもういいんじゃないかと。長男はやっとジャンプにたどり着けたかな?という状況です。

自走を妨げる「効果的なスパイラル学習」の罠

勝手ながらステップからジャンプへの条件とした、「その日の教材を自分で出す」というところ。この部分を子どもに任せるのが実はけっこう大変なことだなと、5年になった今、実感しています。

というのも、親が手を出したくなるんですよね。苦手な科目は2周くらい回しなさいとか。忘却曲線があーだらこーだら。先週の教材でも、苦手ならもう一回やっておきなさいとか。子どもって放っておいたら一回さら~っとやって終わりですから。えっ何度も解きます? ならその子は神童です。

たいていの普通の子はそんなことしないので、私みたいな管理型の親は手を出したくてうずうずします。実際、教材管理はずっと手放せませんでした。最も効果的なタイミングでスパイラル復習させるんだとか息巻いて。

もちろん、効果的なスパイラル復習はできるに越したことはないです。でも親がスケジュールを加工しすぎると、子どもは何に向けて何をやっているのか、分からなくなります。忘却曲線とか何だよいつのだよ知らんがなと。親が「良かれ」と介入するほど受け身になり、いつまでに何をマスターしなければいけないのだと把握できません。

親が介入するほど、子どもは目標を見失っていく。そんな負の側面を感じはじめました。そこで気が付いたのが、「効果的なスケジュール」を追求することが、弊害になっているということ。効率は諦めても、子どもの管理に任せることが必要なんじゃないか。それが次のステップへ進むためには必要なことなんじゃないかと。そう思って、今はスパイラル的なスケジュール管理をやめました。

「今回はできてる」という感覚を持つこと

教材の指示をやめたかわり、長男には上記の基本的なスケジュールは守ることと、「小テスト(デイリーチェック・基礎力定着テスト)で8~9割」という明確な目標をインプット。スケジュールは特に工夫はこらさず、基本的には一周のみ。私は勉強の中身の細かなチェックはせず、小テストの結果からどれだけ定着させられたか確認する方に重心を移しました。

テストの結果で管理するなんて当たり前じゃない?と思う方もいると思うんです。そうなんです。当然なんです。勉強で大切なのは問題を解きまくることじゃなくて、定着させることなので。当たり前と言えば、当たり前。

でも、「できた」と言いながら実際にはできていなかったという経験を積み重ねると、問題を解きまくって穴を埋め、穴が埋まっているのを親が確認するという勉強スタイルが染みついてしまうんですね。

これは結局、子どものためというより、親が確認するための勉強になってしまいます。

今後自分で勉強していくうえで大事なのは、「この分野はまだ分かってないぞ」「このままでは明日の小テストがまずいぞ」と自分でマークできる力。小テストへ向けて「今回は十分に対策できた」という感覚を持たせること。その「大丈夫」の感覚と、実際のテストの出来に乖離がないように、すり合わせていくことかなと。

そんなわけで、細かな指示出しからは手を引き、「明日のデイリーチェックで目標9割、最低8割は取れるか?」と問いかけることにしています。「大丈夫」と言いながら取れなかったら、何が足りなかったのかを確認。前回「大丈夫だよ」と臨んだ社会の小テストは67点でしたが、次は8割取れるかな。「今回は大丈夫」の感覚の精度を上げていこう。

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