つくばエキスポセンター(茨城県・つくば市)に行ってきました。プラネタリウムあり、体験型展示あり、サイエンスショーありと盛りだくさん。扱うテーマは宇宙も海洋もバイオエネルギーも何でもありで、もはや「科学者の文化祭」。子どもはゲーム感覚で楽しめます。ショップも秀逸で必見です。
つくばエキスポセンターに行ってきました。エキスポセンターって知ってます?
つくばエキスポセンターは85年の万博を記念し、科学技術を紹介する施設として建設されました。最新の科学技術や身近な科学などに親しんでもらうため科学館として再オープンし今日に至っています。
http://www.expocenter.or.jp/
85年生まれだなんて、同じくアラフォーということで親近感湧きます。遊べる展示やプラネタリウムもあります。そんなつくばエキスポセンターに行ってきたレビューです。
サイエンスショーはEテレ並み※の高クオリティ
科学館の醍醐味と言っても良いでしょう。科学イベント。今回参加したのは「サイエンスショー」。そのままEテレでも放送できそうな高クオリティの内容でした。
みんな大好きEテレの大科学実験!
※「Eテレ並み」は誉め言葉として使っています
11月のテーマは「超低温の世界」
身のまわりのものをとっても冷たくしたら、どんなことが起きるんでしょうか?液体窒素(えきたいちっそ)という冷たい液体を使って、磁石やお花など、いろいろなものを冷やしたり凍らせたりしてみましょう!
http://www.expocenter.or.jp/?post_type=event&p=63061
子供だましじゃないですよ。4リットル分くらいの液体窒素を入れたガラス容器の中にあれこれぶち込みます。
- ゴムボールを投入したらカチンカチンになってハンマーでたたき割るとパリンと割れたり
- 空気を封入したビニール袋を入れたら、空気の体積が減ってみるみるうちにビニール袋がしぼんだり
すっかり縮んだ袋を取り出して、「よ~く見てください」と科学館の人。
んんっ?中に液体が。
見えますか?これは酸素ですね。
液体の酸素なんて初めて見ました。子どもにとってはマジックショー。でも、ここまでは前説みたいなもので。ここからが本番。
磁石を液体窒素で冷やしたらどうなるか?
結論を先に言いますと。
冷やされた磁石を別の磁石の上に置くと、宙に浮いた。
さらには、ジェットコースター状のレールの上をスイスイ走り回りました。
なんで?
よい質問ですねー。
同じ極同士であれば、反発力が浮力として働きますが、跳ね返すだけなので定位置に固定させてはくれない。ところが、超低温に冷やした磁石は、浮かせつつ固定させる力が働くんです。
ここで見せてくれた現象は超電導のピン止め効果というらしい。これを活用すれば、理論上はリニアモーターカーのような乗り物を作れる。でも冷やし続けることが困難なので、実用化は現時点では難しい。
君たちが科学者になって、その方法を探してね!
教育ママとしてはこういうメッセージにキュンキュンしますね。子どもにも胸を高鳴らせてほしいんですが。
太郎は、周りの宇宙関連の展示に目移りして聞いてませんでしたね。
展示エリアは「科学者が本気出した文化祭」
展示エリアは「科学者が本気出した文化祭」だなって思いました。一部屋にこれでもか!!ってくらいテーマが詰め込まれていて、
- よく言えば盛りだくさん
- 見方を変えれば脈絡がない
でも子供はそもそも脈絡なんて求めませんから。宇宙の展示の横に藻から石油をつくる話があって、その近くに海洋プラごみの展示があっても。
どれもすごーい!!
むしろ専門的すぎず、小走りで次々とよく見てました。
体感エリアは教育的なゲーセン
体感エリアはゲームがたくさん。
- ペダルをこいで電気を光らせる
- 音を発生させて音波を目で確かめる
その他いろいろ。ほったらかしておくとゲーセン感覚で遊ぶだけなので、教育的な刺激を何か与えたいなら
ほら見てごらん。音が高いのと低いのとで、波の形がこんなに違うね。
とか
肉食動物が増えると食物連鎖のバランスはこう崩れるんだね。じゃあ、植物が増えたらどうだろう?
とか、背後霊のようについて回って吹き込み続ければよいのですが、ついて回るのも疲れます。勝手に遊んでたので1時間以上放置。十分に楽しかったらしいです。
ミュージアムショップは立ち寄るべし
買って買って攻撃が泥沼化するので、避ける親御さんも多いかと思います。でも、ここはとっても良かったです。
というか、入らざるを得ない好立地にあるんですけどね。
観察系、実験系、様々な科学おもちゃがあります。何でもネットで買えますが、ありすぎて選びきれないですね。でもこのショップは選りすぐりのグッズを選んでくれています。
これさ、欲しかったんだよ!!
といって見せてくれたのがこちら。ELEKITというシリーズ。再生可能エネルギーを活用する系の工作キットのようです。
サンタさんにお願いしようか?
そんなこと話していると拗ねるのが次男のさがですね。
おにいちゃんばっかりずるい。自分はどうせ買ってもらえないんだ。
めんどくさいなと思いながら やさしく慰めながら、次郎が欲しがったものをすべてAmazonのお気に入りに入れました。
ランドセルの準備で200ポイント貯めたら買ってあげることにしようかと。
プラネタリウムはうたたねタイム
参加したのは「ポケットモンスター オーロラからのメッセージ」。ポケモンのキャラクターがオーロラを見に冒険に出る、という内容。
大画面で迫力あり。親には程よくつまらないので、よく寝られます。
親が寝息立ててる横で、子どもは目をキラッキラさせながら見てました。そしてポケモン上映後、約10分間の星空解説があります。
星空解説はコンパクトですね。
行くなら夏前、自由研究の題材を仕込める
つくばエキスポセンターに言った帰り道、「科学者が本気出した文化祭って感じだったよねえ」とヒロシに一言。
ま、エキスポだからね
その通りですね。エキスポ(国際科学技術博覧会)らしく、科学者の渾身の出店を見られます。各種遊びは金魚すくいと思えば。クオリティ高いです。
ミュージアムショップが秀逸なので、夏休み前に行って自由研究のネタを仕込むのがよさそうです。夏休み期間はイベント盛りだくさんなので、すごく混むのではないかと。
それでも東京の科学館に比べればおそらくマシなので、あえて夏休みに、というのも全然ありです。
ちなみに今回ここを訪れたのは、本当は筑波宇宙センター(JAXA)に行きたかったからでした。なんと全予約制で、当日思い立って行った我々は、門前払い。コースを組むなら午前中JAXA、お昼ご飯はパンを食べて、午後はエキスポセンターというようなルートが良いのではないかと。
「パン」って唐突に言いましたけど、筑波のパンって有名なんです。(←茨城出身)
この日我々は、クーロンヌというパン屋でお昼ご飯を調達しました。イートインもできて、無料コーヒーもある素敵なパン屋です。
夜は銭湯でさっぱりして帰宅。
おすすめ(というか唯一の選択肢)はつくば温泉 喜楽里 別邸。未就学児不可。週末は4人家族だと4000円と高いですけど、ゆったりできます。行くなら2時間くらいは滞在したいですね。
東京から高速で1時間少しですし、筑波良いです。科学ツアーが気になる方は、ぜひ。
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