遺跡を見たいという太郎の希望で猿島へ。横須賀沖に浮かぶ無人島で、島内散策や磯遊びができます。フェリー発着場の近くにある軍艦で、日露戦争の歴史も学べます。中学受験ママなので、教育ママ目線で振り返ってみます。これから数年は史跡系のお出かけが増えそうなので、勝手にシリーズ化しようかな。
猿島と記念艦三笠
行ったのはこちらです。猿島と記念艦三笠。猿島っていうのは東京湾に浮かぶ無人島です。横須賀の沖合い1キロ強のところにあります。横須賀からフェリーで10分。無人島といっても観光地化されていて、軍事遺跡を眺めながらの散策、バーベキューなどが楽しめます。
フェリー発着場のすぐ近くにあるのが記念艦三笠。1902年の日英同盟をきっかけに建造された軍艦で、日露戦争の日本海海戦を戦ってロシア艦隊を撃退してます。船内では様々な史料が展示されています。
中学受験的ポイント
中学受験的学び目線で見ると、記念艦三笠の展示が主な見どころです。
日露戦争
私は恥ずかしながら三笠という存在を知りませんでしたが、歴史好き・軍艦好きには有名らしいです(夫談)。歴史好きも歴史と距離がある人も、両方楽しめます。
館内のあちこちで響く「皇国の興廃、この一戦にあり!」という勇ましい掛け声。日露戦争で日本海海戦を指揮した東郷平八郎の名言だそうです。VRやシミュレーションゲームで海戦を体験できるようになってます。
シミュレーションゲームでは、「史実再現度」が評価され、史実通りの「東郷ターン」が再現できていないとロシアに負けて東郷平八郎に怒られます。
もちろん普通の展示もあります。全体が、三笠が日露戦争でロシアの艦隊を撃退したという「輝かしい歴史」をひたすらに称揚しているので、否応なく日露戦争に詳しくなります。
日露戦争って日本人が思っている以上に世界の人は記憶しているって言いますよね。ウクライナ人に「日本はロシアに勝っただろ?」と言われるとか。これではいけないと思って、最近山川の詳説世界史を買い直して折々読み返すようにしています。
今回も帰ってから日露戦争の項を読み返して、ああ、そういうことだったのね!と。大人の学びなおしにもなります。展示の軍国主義的な歴史観からはちょっと距離を取った方が良いかなと思いますが。
日英同盟
展示ではあまり触れられていませんが、大事なのが日英同盟。日本は三笠をイギリスから買っています。イギリスの造船所で竣工したのが1902年。日英同盟が結ばれた年です。日本とイギリスが手を結んだことが日露戦争の日本の勝利に結びつき、その後の世界の歴史を変えていく。そんな歴史のダイナミズムを感じます。
ただ中学受験生と言っても小4だとまだ授業では歴史やっていませんし、一部の歴史好きな子を除くと日露戦争と言われても分からないかもしれません。受験に生かす的効果を求めるなら、日本史を近代史まで学んだ子によりおすすめ。
学んだあとは猿島で夏の探検
猿島へはフェリーで向かいます。1時間に1本しか運航していないので、時刻表は要チェックです。約10分のクルーズ。だんだんと近づいてくる島にわくわくします。良いですね、無人島って響き。
猿島の方には中学受験的ポイントはあまりないので、レジャーとして楽しむのがよろしいかと。こちらも軍の施設だったものですが、明治時代に整備されたものの実戦で使われたことがないそうです。
景色は美しくて素敵です。インスタでアップする目的なのか写真を取り合っている若いカップルも沢山。
島の奥の方では磯遊びもできます。ただ広大な磯ではないので、島内散策のおまけ程度かと。場所は分かりにくいので、着いてから「磯どこですか?」と聞くのが手っ取り早いです。
2022年は残念ながら海水浴場のオープンはなし。ただ足洗い場はあるので、砂で汚れても洗って帰れます。レストランもあってトイレなども整備されてて、フェリーに乗って小旅行気分も味わえて、勉強にもなって。
お土産に海軍カレーを買って夜ご飯にしちゃうなんて楽しみ方も良いですね。カレー万歳。都内から1時間の日帰り旅行としては盛りだくさんな内容で、おなかもいっぱいになりました。
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