2027次男、偏差値35からどこまで行けるか

白目トモ子(筆者)
メディアの片隅で生き延びてきた物書き。小学生男児2人を育てる。目下の悩みは不登校で発達特性ありの長男の中学受験。

次男の2027受験、ついに始動。

小4から勉強開始。先取りなし。四谷大塚の通信教育「進学くらぶ」に在籍しているものの、ここまでの勉強量は果てしなく少なく、最低偏差値は週テストで35。公開組み分けでは50を超えたことがなく、ほぼ万年Aコース、つまり下位3分の1に塩漬け中のゆるやかに流れるスロースターター。

そんな彼が掲げた目標は——「お兄ちゃんと同じ学校」。白目をむく私をよそに、次男は余裕の表情で言い放つ。

「イケるっしょ。太郎が行けたなら俺も行ける」。

いや、お前、それ本気で言ってる? 兄はメンタルはアレだったけど、賢かったんだぞ? 君も…賢くなくはない…と信じているが、現状、相当なビハインドがあることに気づいているのか? Aコースのままでは、兄の足跡を辿るどころか、スタートラインにすらたどり着けない可能性があるぞ?

しかし、そんな現実は微塵も気にしていない次男。まあ、いいか。その根拠なき前向きさ。

そして、その誓い通り、彼は努力を始めた。私と一緒に毎朝6時に起き、学校に行く前に8時前までの朝勉をここ1ヶ月間続けている。

時々、気分が乗らずゴロゴロしているが、「お兄ちゃんと一緒の学校に行きたいんじゃなかった?」と声をかけると、渋々ながらも机に戻る。兄の合格、まさかこんな形で影響を及ぼすとは。尻に火がついたどころか、軽く炙られている。

加えて、夜の学習も欠かさず続けている。日のあるうちには決して帰ってこず、もはや「外で暮らしてるのか?」という生活を送っていた彼が、組み分け直前1週間の限定モードであるにせよ、放課後にまっすぐ帰宅し、机に向かっている。これはもう、異変というほかない。

次男のこれまでの成績からすると、どれだけ贔屓目に見ても兄の進学先への合格可能性はゼロだ。しかし、ここまでの変貌っぷりを見せつけられれば、親としては応援しないわけにはいかない。ここまで放置していた罪滅ぼしとして。そして、万に一つ、何かが覚醒する可能性にかけて。

残り1年と11ヶ月、どこまで成長するか、記録してみることにする。

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